第3章 ー餌ー
ーでも私、シュウさんを選んでよかったのかも…
血も吸われてないし、以外と安全なのかなぁ…
そんな事を考えてしまう
何でだろう…。ー
ー学校ー
(生徒A)おーい誰か!!
ここに女の子が倒れてる!
誰か先生を呼んでこい!!
(この子、同じクラスの女の子だ!!
顔が真っ青だ…。
貧血かなぁ…ん?
貧血?? まさか、それはないよね…)
(シュウ)なぁ、ユイ…。
その女が倒れてる理由が分かるか…?
(ユイ)えっ…!!
(シュウ)分かってんだろ?
言って見ろよ…。
(ユイ)この子の血を吸ったの??
(シュウ)ハハハハハッ!!
今、自分だけが俺に血を吸われるんじゃないの?って思った??
まだ吸われてもないくせに………。
何?もう餌だってはっきりと自覚してんの??
(ユイ)そっ!そんなのじゃないよ!!!
(シュウ)いいね…今のカオ、曲聴いてるより、そのカオ見てるほうが全然イイ…。
ほら…。
(ユイ)あっ…。
(シュウ)首に少し触れただけなのに、そんなに感じてんの??
ああ…
血の匂いが濃くなってる…ハハハッ…
(えっ!!何?怖い……)
カプッ!!
(ユイ)あぁっあぁ〜!!
んっん〜〜!!!
(シュウ)オマエの血、最高だなぁ…。
はぁ…ジュルッ……。
その怯えるカオも最高だ…。
でも、あんな女の血を俺が吸うとでも思ったか??
(ユイ)はぁ…はぁ…。
違うの??
(シュウ)だって、オマエが俺の餌なんだろ?
あんなマズそうな奴の血なんて、吸いたくもない…。
ハハハッ……。
そのまま、快楽に浸されるといい…!!
(何でだろう、血を吸われる事が嫌じゃない…。
逆に私は何かを求めるようになってしまう…。
なぜだろう……)