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「ディアラバ」ー束縛ー

第4章 ー悪夢ー



ー私、本当に血…吸われちゃったんだ…ー


でも、嫌じゃない…



ー逆巻家ー

(レイジ)もう車が来ています。
早く貴女も乗りなさい。
(ユイ)でも、またシュウさんが…

(レイジ)何度言ったら分かるのですか?
あの男は、何に関しても無気力。自分からは全く動かない!!

そんな男の世話をなぜ、しようと思うのですか?
私は全くわかりません…。

大切なモノを何一つ守れなかったあの男に……

(ユイ)大切なモノ??

(レイジ)ええ…。そうですよ。

何一つ…。

(ユイ)でも、今は早く呼びに行かないと!!

私、行ってきます!!

(レイジ)………。



 また、どうせ失うだけと言っているのに…
シュウ、貴方は守れると言うのですか??

ー大切なモノをー



ーシュウの部屋ー

(ユイ)シュウさーん!!!
起きて下さい!!!!

???シュウさん???

(シュウ)んー…………!!!
うぅっ!!!!

(ユイ)大丈夫ですか!!

(顔色が真っ青!!)

(シュウ)…ッ!!行く…なぁー!!!!!

(ユイ)シュウさん!!!
目を覚まして!!

(シュウ)はっ!!
はぁ……はぁ………。

(ユイ)悪い夢でも見たんですか??
しかも、顔色も悪いし…
(シュウ)うる…さい……!!はぁ……はぁ……。

 ……血吸わせろ……

早く!!!!

(ユイ)えっ???
あっ!!!!

(シュウ)多分、あんたの血吸ったら落ち着くと思うぜ……。


ほら…。

カプッ!!

ああ、甘い……

(シュウさん、何か昔にあったのかなぁ…。
少しでも、シュウさんの心を癒せたらいいな…)



 私は、シュウさんの心の中の閉ざされた、小さな光を感じた…。
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