第10章 ー燃えた筈ノ記憶ー
(シュウ)うわぁーーーーーーーーーー!!!!!!
行くなエドガー!!!!
嫌だ!!!!!!!!!!!
ボァーーーーー……
小さい頃、「外の世界は汚いから」と母さんに言われ、窓からずっと外の世界を眺めていた…。
憧れていた
青い空が見たくて…。
ある日俺は、たまらなく外に出たくて、無言で家を出た。
外の世界は全然汚れていなかった。
逆に、凄く輝いていた。
夜になって、追いつかない月をずっとずっと…
追いかけた。
走り疲れて、目の前が暗くなりそうだった時、誰かが俺の手を握った。
(???)君、大丈夫かい?
服がドロドロじゃないか!!
(シュウ)……………?
(エドガー)俺は、エドガー!!
隣町に住んでいるんだ!!
にしても…見かけない服装だなぁ…。
どっかの貴族かい?
(シュウ)………。
(エドガー)君の名前は?
(シュウ)………シュウ。
(エドガー)シュウかぁ!!
いい名前だなぁ!!
俺、親とケンカして、家出中なんだ……。
(シュウ)僕も、家出した…。
(エドガー)じゃあ同じだな!!
シュウ!!
遊ぼうゼ!!
眠いなんて言うなよ!!
シュウと俺は…
友達だぁ!!!!
(シュウ)友達………。
うん!!!
遊ぼう!!!
エドガー!!!!!!!