• テキストサイズ

夢が叶う時【ワンピース】

第7章 6


サカズキさんの威圧感が、威圧そのものになった。

サ「おまぁさんは何を勘違いしちょるんじゃ、たかだかこんな紙切れで処刑が中止になると本気で思っちょるんか!めでたいやつじゃのう。海賊、ポートガスDエースの処刑は、正義の名の下に明日必ず執り行われる。おい、こいつをつまみ出せ!」

署名用紙は破かれその場に投げ捨てられる。
私も海兵により海軍本部からつまみ出された。

私はその場に泣き崩れた。どうやってひまわりに帰ってこれたのかも覚えていなかった。

私は無力だった、、、、、

次の日、処刑当日。ひまわりの仕事ですら手をつけられなかった。
子供達にまで心配されるほど何も出来なかった。

処刑の中継にエースが写る。弱っている様子は見ていられなかった。

センゴク元帥は民衆に向かってエースはロジャーの子だと伝える。  
沸き立つ民衆。それが何だと言うのだろうか。

エースの仲間達がエースを助けにやったきた。弟のルフィまでもがマリンフォードに来ていた。
みんなエースを助けようと必死だった。

ルフィがエースを救出する。
もしかしたら助かるんじゃないか希望が持てる戦いっぷりだった。

しかし、エースは弟を庇うようにして赤犬の攻撃を受け死んだ。 

死んでしまった。


頂上決戦から私は1週間以上も寝込んでいた。
エースを失った悲しみ、何も出来なかった事の悔しさ。
毎日泣いて過ごしていた。

リ「いいかげんにしなよ!悲しいのはわかる。でもエースはに泣いてほしいのかな。笑っててほしいんじゃないのかな?エースはを泣かせたドロウとクリスをぶっ飛ばすくらい怒ってた。が泣いてるのが自分のせいだってわかったらどう思うのかな。。。あとこれ子供達から。」

リリーは子供達からのお手紙やお制作を机に置いて、部屋を出た。

手紙は、早く元気になってねや早く一緒に遊びたいなどといった内容のものだった。お制作に描かれた私の顔はどれも笑っていた。

私はエースと訪れた浜辺に来ていた。
夜に外出するのはエースとのお出かけ以来だった。
今日もシャボンと夜光虫が光ってとても幻想的だった。
一人でひとしきり泣くと、今の時期には珍しい生暖かい風がわたしを包んでくれているように思えた。

『エース、私頑張るね!エースの分も!!』


/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp