第2章 1
とある無人島。
ルフィ「あぁー腹減ったー」
レイリー「なかなか頑張っているな。さぁ、そろそろ飯にするか」
2人はこの無人島で生活の拠点にしている洞窟まで帰っていた。
すると、突如目の前に肉球型のトランポリンのようなものが現れ空から人が降ってきた。
ル「なんだなんだ!空から人が降ってくるぞー!!ホント何でもありだなーこの島!」
ワクワクを隠しきれないルフィに対し、レイリーは顎に手を置き警戒した様子で空を見上げる。
ポスンと音と共に落下の衝撃は吸収されその場に意識のない女の姿が確認できる。
女の服は血で汚れていたが、どうやら女に怪我はない。
見るからに弱そうな女の様子にレイリーは警戒をとき駆けつけた。
ルフィも女の様子を見て心配そうに覗き込む。
ル「おい!大丈夫か?」
女は苦しそうに顔をしかめた。
ル「よかった!生きてる!レイリー、どうしたらいいんだこの女」
レ「この肉球、、おそらく、ルフィ君達のようにバーソロミュークマに飛ばされたのだろう。とにかく、洞窟まで運んでやらんとすぐに動物達に食べられてしまうな。」
ルフィは少女を抱えて洞窟へと急いだ。
洞窟に少女を寝かせ、女が起きるのを待った。
レイリーは依然として考え込みながら、女の事を知っているとルフィに言った。
レ「彼女はシャボンディ諸島の山の中のひまわりという孤児院で院長にをしているというはずだ。この髪の色にこの肌色、間違い無いだろう。山の奥に天使のような女が子ども達と暮らしていると度々噂になっていて興味本位で見に行った事がある。それに、最近も見かけたな。シャボンディ諸島の繁華街で君のお兄さんの処刑反対の署名活動をしていたよ。私も署名させてもらったんだ。」
レイリーは女の髪を梳かしながら話す。
ル「こいつ、エースのためにそんな事してくれてたのか!でも、どうしてこんなところに飛ばされたんだ?」
レ「ひまわりはガープが時々見回りにやってくるからといって海賊達でも簡単には立ち寄らないはずだ。だから平穏に生活してると思っていたんだが。」
ル「へー、じいちゃん、そんな事してたのか。ん?そういえばじいちゃん、海軍本部の近くの孤児院にもう一人孫がいるとか言ってたんだ!髪が白いって言ってた!まさかこいつか?だからエースの事も知ってんだ。」