第18章 17
しかし、ドフラミンゴは自身の体内を糸で縫い合わせた。
トラ男はもう動けない。
俺はトラ男を逃し、ドフラミンゴと一騎討ちになる。
覇王色通しの戦いは俺の覇気を使い切るまで続いた。
一度は覇気を使い切り、逃げることしか出来なくなったが回復までの間もサボやコロシアムにいた奴らが協力してくれた。
そして、何とか俺は何とかドフラミンゴを倒し力尽き眠った。
の泣き顔が浮かぶ。
、、、、、
飯の匂いがして目を覚ます。
俺はまずを探した。
を見つけると手を伸ばして抱きしめた。
「おはよう!ルフィ!」
の匂い、声、全てが心地いい。
好きな奴を奪われるという経験は、俺を狂わせた。
を誰にも渡したくない。
ずっと俺の側にいると約束してほしい。
の目に映るのは俺だけでいい。
の事となると全く余裕がなくなってしまう。
自分の中に、誰かを独占したいという欲がある事に驚く。
『なぁ、ドフラミンゴに何もされてねぇよな?』
「何もされてないよ。助けに来てくれてありがとう。」
笑ってお礼を言うに理性がぶっ飛ぶ。
みんながいるのも忘れての唇に俺のの唇を押し当てた。
おれにとっては初めてのキスだった。
キスをすると体中が熱くなり、の存在をより感じられた。
が俺の胸を叩く。
仕方なく唇を離す。
「急に!何するの?」
は顔を真っ赤にして顔を逸らす。
俺はもっとその赤い顔がみたいと思ってしまう。
『俺、ずっと前からよ、ももえが好きなんだ。ももえを困らせたくなかったから言えなかったけど、もう限界だ。』
困らせたくなくて言うつもりのなかった言葉が、勝手に口から出てしまう。
俺を叩くの手を片手で捕まえ、もう一方の手での腰を引き寄せる。
みんなが見てる事はどうでもよかった。
「ねぇ、ほんとにどうしたの急に。恥ずかしいよ。」
は俺から逃れようとするが、俺は力を弱めない。
ウ「おい!ルフィ!!ももえが困ってんだろ。」
ウソップの一言で俺は我に返った。