第17章 16
今朝の新聞のニュースは嘘を書かせただけで、ドフラミンゴはまだ七武海の一員であり、ドレスローザの国王のままだと言う。
国民には既に誤報だったと知らされているらしい。
七武海にそんな権力はないはずだ。
何がどうなっているんだ。
ドフラミンゴは話を続けた。
そしてドフラミンゴが自分は元天竜人だと言った。
これでは海軍やカイドウにドフラミンゴを倒させる作戦は叶わない!
シーザーを奪われてしまえば、こいつは何事もなく今までの地位を守る事ができてしまう。
シーザーだけは奪われては行けない。
後は麦わら屋達がスマイル製造工場を破壊してくれるまで耐えなければいけない。
ニコ屋と鼻屋もトラブルに巻き込まれていてこちら側には来れないらしい。
すると海上でナミ屋の攻撃の音が聞こえる。
俺はシーザーをサニー号に預けた。
ナミ屋にはゾウを目指せと言った。
船には黒足屋もいるしこちらは大丈夫だろうか。
ドフラミンゴと藤虎相手に俺は苦戦を強いられ、ついにドレスローザの街中まで蹴り飛ばされた。
その後意識が戻ると俺は椅子に縛り付けられていた。
手には海楼石の手錠がされている。
ふと部屋に目線を動かすと、両手と両足と口を糸で縛られたを見つけた。
その顔は涙で濡れている。
体中が怒りで熱くなるようだった。
何故こいつだけが捕まっているんだ。
俺のせいでこいつまで危険な目に合わせてしまっているのか。
だけは逃してやらねぇと。
縛られた状態で何も出来ない自分に心底腹が立った。
ドフラミンゴには今回の計画に関係ないと言った。
しかし、ドフラミンゴはこいつを天竜人に引き渡すと言った。
こいつが元天竜人なのならが撃った天竜人とも接点があるのかも知れない。
天竜人の元になんか行かせねぇ。
は絶対に助ける。
何とかこの状況を打開しなければと考えを巡らせていた。
すると突然片足の男がドフラミンゴの首を切った。
何だか国中が騒がしい。
まさかドフラミンゴが死んだのかとも思ったが、の拘束はまだ取れていない。
しばらくしてドフラミンゴの首がしゃべり出した。
やはりこれくらいでは死なねぇか。
男が切ったのはドフラミンゴの分身だった。