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もう一度、を叶えるために。second

第17章 持ちつ持たれつでいきましょ




あれから、私達は二日ほど森の中に隠れていたんだけど、武器もなく、食料もない状態じゃあ何も出来なくて。
だからといって、このパジャマのような格好で且つ裸足の私とお嬢様姿の双子だと、人里では目立ってしょうがなく。
迷った末に、夜も更けてから人目を避けて、こっそりと斬不斬さんを訪ねた。
二人ともまだ社長室で仕事してたからすんなり会えたんだよね。


白に着替えとご飯を用意してもらい、一息ついてから、質問を受けつつ経緯を説明していった。


「ナメクジ姫でも掌握しきれねぇのか。」

「暗部の裏に’’根’’っていう組織がいまして。更に、上役に根の頭の同期がいるんですよ。多分、頭は上役達に守られてるんだと思う。」

あんなやりたい放題しても咎められないんだから、そうとしか思えない。

「はぁ、何処にでも老害は居るもんだな。」

「まぁ、そんなとこです。」

「で?お前、うちはイタチはどうした?」

「ぅ……。」

え〜っと…。

「「喧嘩した。」」

答えられないでいたら、隣から双子が答えてくれた。

「「仲直り出来ないから当分会わない。」」

…会’’え’’ない、だけどね…。

「…まぁ、大方そんなところです、はい…。」

私を見た二人は、それぞれ違った意味でため息をつく。

「世話の焼ける野郎共だな。」

「大丈夫ですか?エニシさん。」

「うん、まぁ。いずれこうなるって分かってたしね。」

ははは、と誤魔化し笑いすると、二人は一度顔を見合わせる。

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