第14章 ♪龍地洞ってどんなとこ?
「…して、何が望みだ?」
敵意こそなくなったものの、胡乱げな目は健在だ。
「感知能力に長けた子がいたら紹介してほしいなぁと思いまして。」
「…感知能力?仙術ではなく?」
「仙術は大丈夫です。戦力は足りてます。」
仙術の力は興味はあるけれども。
顔があんなに変わるのはちょっと…。
「意外だの。ここを訪れる者は皆、仙術を欲するというに。」
「あぁ…そうかもしれない…ですね?」
そうなの?
「その感知能力とやらも、仙術を身につければ契約など結ばずとも事足りるぞ?」
「いや、遠慮します。」
大蛇丸やカブトみたいな顔にはなりたくないです。
速攻断ったのが楽しかったらしい。
その人は、くつくつと笑う。
「そこまで仙術を嫌がる者は初めて見たのぅ。よい。紹介はしてやろう。だが、我にしてやれるのはそこまでじゃ。そなたに従うか否かはそなたの力量次第じゃな。」
上等!
絶対、いい子見つけてやる!
私の様子を見ていたその人は、ころころと笑った。