第4章 久方ぶりの里帰り2
「お前は一族を殺したのには理由があるって言いたいのか。」
わぉ、凄い察しがいいわ。
そして、射殺さんばかりに睨みつけられて若干怖いです。
「私が言えるのはここまで。」
私は無理やり話題を変える。
「あ、そうそう。二人ともちゃんと自炊してる?食はすっごく大事なんだよ?昔は薬に例えられるほど重要なんだから。好き嫌いしないでちゃんと食べなさいよ?」
「お前…!」
おーおー、今にも噛みつきそう。
けど、迫力が足りないな。
まだまだ可愛い部類だ。
私はサスケを無視して、ナルトに向き直った。
「特にナルト。あんたまさか、あれから自炊してないなんて言わないわよね?三食ラーメンとかやってんじゃないでしょうね?」
腰に手を当てて威圧的に見下ろすと、じりっと半歩下がった。
「あ、いやー…、そのぉ…。」
…こいつ、本当に三食ラーメンなんだな。
「あんたは…。あれ程口酸っぱく言っておいたのに。」
ったく!
「落ち着いたらどっさり野菜を送ってやるから。ちゃんと自炊すんのよ?」
「の、ノーセンキュー…」
「い ・ い ・ ね !?」
「は、はひ…。」
サスケにも送りつけとこう。
私は自来也様に向き直った。
「というわけで、二人の事をお願いします。」
特にナルトの事を。
サスケにはカカシ先生がついてるしね。
自来也様は、顔を引き攣らせて腕を組む。
「何処に行こうとしとるかは知らんが、逃すと思う…」
「あ、綱手様によろしく伝えてください。」
じゃ、そろそろ。
どろん。