第8章 暁に依頼します!
「おっはよ〜!」
「おはようございます。よく眠れました?」
「うん、もうぐっすりと。」
「それは良かったです。」
白とそんな朝の挨拶をして、昨日の続きに取りかかった。
助っ人に来たからには、ちゃんとやらねば。
あれから、少し冷静になって色々と考えた結果、イタチは多分寂しかったんじゃなかろうかと思い至った。
イタチってお兄ちゃん属性なんだと思うのよ。
んで、本当はサスケを構いたいんだけど、それができないから、身近にいる私がそのポジションに好都合なんじゃないのかな、と。
私って自分で言うのもなんだけど、甘ったれっていうか。ひとに甘えるのは別に嫌じゃない。
白との関係が一番顕著だなって思うの。
ほら、白って大人じゃん?
それに私が乗っかって甘えることよくあるし。
だから、昨日のあれはお互いの気質がかっちり合った結果なんじゃないかなって。
そう考えると色々と納得がいった。
「…今日は大丈夫そうですね。」
「…?何が?」
小さな呟きに聞き返したら、ふるふると首を振りながら「いいえ」とはぐらかされた。
「早いところ片付けないと。斬不斬さんが帰ってきたら一仕事行くのでしょう?」
「もっちろん♪絶対に目にモノ言わせてやるわ。」
待ってなさいよ〜。
二人に手を出したこと後悔させてやるんだから。
私は手の平に拳をパシっと打ち付けて気合いを入れた。