* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第12章 ◇ 熱 ◇ 夢主視点 ◇
いつも一緒に寝ていたら
体温が熱いなんてすぐ分かる事で
目が覚めて背中からの温もりがいつもより…
異常に熱くて
心做しか…後ろの人物の息も荒い…
普段より抱き締められてる腕にも力が入ってなくて
ゆっくり体を起こしてローの顔を見れば頬が紅く染ってる
ローの頬に触れれば思ったより熱そうだ
「ロー?起きれる?」
軽く頬を叩いてローを起こせば
ゆっくり目を開けた
ローは少し覚束無い目で私に視線を向けた
ロー)「…」
「ロー?私が誰か分かる?」
ロー)「…アヤ」
小さく答えられた声はガラガラだった
「喉が痛い?体起こせそう?」
私がそう聞けばローはゆっくり体を起こした
「大丈夫そうには見えないね…飲み物持ってくるよ。そのまま待ってて…」
ベットから立ち上がって
食堂に行こうとすれば手を引かれた
振り向けばムスッとした顔のローがいた
「今能力使うのもしんどいでしょ?医務室から薬でも持ってくるよ」
ロー)「ここにいろ」
「せめて水だけでも飲まないと…」
ロー)「ここに、いろ」
少しガラガラ声で熱があるから不安なのか
ローが…涙目で…子猫みたいに見える…
可愛い
私は軽く頭を振って
自分の中の煩悩を消しされば
ローは変な顔をして私を見ていた
ローが大変な時に…
私はなんて事を考えているんだ
でも、可愛いな…
「ここにいるよ」
笑ってそう言えばローは少し安心した様な顔をした