第10章 ◇ 不安 ◇ 夢主視点 ◇

分からない




でも、変に抵抗して
痛くさせる事はないと思うけど…
余計にローを怒られせも…
って思って大人しく余計な事はしない事にした






ローは私の服を脱がして…
いや、脱がしてって言っても
パーカーのチャックを外されて
はだけさせただけだけど…



私の体に自分の体を重ねるように
私が動けないように
自分の体を乗せてきて
私の目を隠していた手を退けた




この体勢は…珍しい…




少し重いが











ゆっくり目を開ければ思ったより近かったローの顔





さっきまでとは違って



少しだけ…泣きそうな顔をしていた



私はローの頬に手を伸ばし
なるべく優しく触れれば
ローは私の触れた手に視線を向け
小さく…私の手に擦り寄った








「…聞いてもいい？」

ロー）「…」

「黙り？…私と話、したくない？」

ロー）「…そうじゃない…が…」

「ならどうしたの？さっきまで怒ってなかった？」

ロー）「…」

「言いたくないの？」

ロー）「…」

「…ロー？」

ロー）「…お前が…」

「ん？」






私はさっきまでの事を聞こうとしたら
ローは少し視線を泳がせて
少し、むくれるような、顔をした







なんでそんな顔？