第8章 ◇ 誕生日 ◇ 夢主視点 ◇

部屋に戻ってからもずっと考えてた



誕生日って何するんだっけ




あっちでは…なにしてたっけ？





ここにローしかいないから
急に誕生日の事を聞いたら
明日ペンギンやシャチに怒られそうだしなー



んー








ロー）「考え事か？」

「ふぇ？！」





シャワーも浴びてあとは寝るだけの状態で
ベットの上で寛いでいれば
ローが本棚から本を持ってベットに戻ってきた





ロー）「随分変な顔をしていたが」

「変な顔言うな」

ロー）「珍しいな…何考えてたんだ？」

「無視かよ」






ローは私の言葉を無視してベットに座り
ベットに面している壁に背中を預けて
楽な姿勢で頭を撫でてきた






「…少し…思い出してた」

ロー）「何を？」

「あっちでの生活」

ロー）「…」






私は小さく答えたけどローには聞こえていて少し眉が寄った






ロー）「…何を思い出していたんだ？」

「…言わなきゃダメ？」

ロー）「言えない事なのか？」

「そんな事もないけど…その…」

ロー）「言い難い事なのか？」

「…今度話すじゃダメ？」

ロー）「…絶対話すのか？」

「うん…ちゃんと、今度話すよ」

ロー）「ならいい」





ローはそう言って本を読み始めた