第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆

「そう言えばなんでここなの？」

ｼｬﾁ）「は？」







いつも朝は食堂なのに今日は甲板な事に疑問を感じ
横にいるシャチに聞けば
変な顔された







「なんでそんな顔？」

ｼｬﾁ）「いや、だってお前！」

「え？なんか変な事言った？」








シャチの反応に思わず首を傾げる








ｲｯｶｸ）「今からウタちゃんのアルバムを流すんだよ」

「え？」

ｼｬﾁ）「覚えてねぇのかよ！エレジアに向かってる時に話してただろ！キャプテン達がライブから戻って来たら甲板で流してみんなで楽しもう！って」

「そうだっけ？」







シャチの言葉に更に首を傾げてしまった






そんな私をほっといて
シャチはペンギンに呼ばれてどこかに行って
イッカクは両手に飲み物を持っていた







ローは甲板の端にいて嚇母と話していた









ｲｯｶｸ）「私、アヤに色々言いたい事はあるけど、ひとまず後でいい」

「あ、そっすか」

ｲｯｶｸ）「ウタちゃんの事もある程度はシャチ達から聞いた。シャチ達から聞いたのは私だけだからそこは安心して」

「⋯⋯」

ｲｯｶｸ）「とりあえず、おかえり」

「⋯ただいま」







イッカクは気を使ってくれたのか
ウタちゃんの話をする時
声を潜めてくれた






ベポは耳がいいからね







イッカクは持ってた飲み物を１つ手渡してくれた










私はそれをお礼を言いながら受け取って
口をつけた