* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第5章 ◆ 尋問 ◆ ロー視点 ◆
それから始まったであろうアヤの尋問
「まずは簡単な質問からね…」
アヤはそう言って男の口を縛っていた縄を解いた
男)「俺は何も話さないぞ」
縄を外され、小さく震えながらも男はそう言ってアヤを睨んでいた
「んー、それだと困ったなー⋯僕は何を聞けばいいか分からないから、君に教えて欲しいんだけど」
男)「ふざけるな!俺達はお前達の欲しい情報なんか持ってない!」
「声を上げても弱気だね…さっきから言ってるじゃん…『僕は何を吐かせればいいか分からないから、何を聞いていいか分からない』って」
男)「…」
「僕が求められてる欲しい情報を…君が持ってるのか分からないんだよ…だから尋問するんだ…協力してよー」
男)「お嬢ちゃん…悪い事は言わない…この海楼石の手錠を外してくれよ…これがあったら思い出せる物も思い出せないんだ…」
「あ、そうなんだ…それは大変だね。なら外してあげるよ」
男の言葉を信じたのかアヤは腰を上げ男の後ろに回った
男がニヤリと笑ったのが見えた
そしてアヤも男から見えない所で…ニヤリと笑った
「…期待した?」
アヤは後ろからそっと男の耳に顔を近づけ
笑いながら静かに言った
アヤの笑いながら言ったセリフに男は後ろにいるアヤに睨んだ
男)「クソガキが」
「はいはい。前を向いてー」
男の言葉を無視してアヤは男を前に向かせた
その時アヤは両手で男の両耳を塞ぐように手を当てていた
男)「離せ!」
男はアヤの手から離れるように頭を振っているがアヤは笑っているだけだった