第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

～嚇母視点～











アヤが眠りから覚めて
今この世界には僕と、そこで寝てるローしかいなくなった











僕が残ってやる事











僕は元の姿に戻ってローの横に腰を落とした










このローの世界のアヤが死んだ…という事は
僕と契約してないのだろう




なんで契約してないかは知らないが
例え世界は違えどアヤの願い





僕達のアヤの為にも
叶えない理由は無い











僕は近くに転がっていた心臓を手に取った





























嚇母）“君はそんな姿になってまで、ローを護りたかったんだね”































視線を上にあげれば…満開に咲いている桜



そして…寝ているローの近くに咲いている花達




恐らく、これらは…






ローを癒す時に感じた無数の魂の欠片たち







アヤは無意識にその欠片たちに命を与え
それは花となって姿を現した









まぁ、桜の木は元々ここにあった





この夢の世界でアヤの心臓があるから
自力で姿を現せれたのだろう




この2つがあるなら…









嚇母）“本当に…これはサービスだよ。ロー…もし失敗したら…まぁ、その時はその時だ…”







アヤがそれを望むなら…僕も…











嚇母）“ふふっ…君の事は気に入ってるからね…取り戻してあげるよ…全部”






この先にハートの海賊団の彼らの魂の気配を感じる








魂だけでも












僕は持っていた心臓をローの胸の上に置き
小さく笑って目を閉じた



































君達を…迎えに行こう