第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

リップ音が聞こえ次におでこに小さな衝撃









ゆっくり目を開ければ
ローは唇を噛み締めているのが見えた






目が見えない





おでこを合わしていたからまだ震えているのが分かる










しばらくしてゆっくりおでこが離れてローの顔が見れた










ロー）「これ以上は…お前の俺に怒られそうだな」

「…あなたも私のローだよ」

ロー）「…」

「あなたは違う？」







目の前のローは小さく目を見開いて
すぐに眉を寄せて
ゆっくり私の肩に頭を預けて抱き締められた










ロー）「…ここで…」

「ん？」

ロー）「ふっ…今ここでお前を抱いたら…それこそ、この夢から覚めれなくなる…お前を返せなくなる」

「…」

ロー）「それはお前が嫌だろ？」

「嫌って、」

ロー）「お前には夢から覚めても俺がいる…そうだろ？」

「…」




























悔しい










目の前にいるローが苦しんでるのに










何も出来ない自分が腹立たしい






























ロー）「お前は…幸せになれ…なってくれ」

「…」









泣くな





まだ…笑え





私の体、震えるな










そんな事を考えていたらローが腕に力を入れた










ロー）「…今から言う事をちゃんと聞いとけ」

「え？」