第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

私はローの目を覆うように手を当て
小さく…さっきと違う歌を歌っていれば
静かに嚇母が出て来てくれた





歌いながら嚇母に目を向けて笑えば
嚇母は分かってくれて小さくため息をついて
ローが光に包まれる





しばらくして閉じていたローの口が小さく開いた










今、私がしてる事が分かったのか



自分の体の変化に気付いたのか



でもローは、そのまま寝ててくれた


































この世界にも…色を付けてあげろう





ここはローの夢なんだから
ローの色が消えてしまったなら私が色を付けてあげよう






























それに答えてくれるように





私達の周りにも緑が増え花が咲き
月明かりだった世界は綺麗な青空に





ローは海も好きだったから湖を海に変えてあげよう



































目の前のローは





恐らく…ローの野望に失敗した…未来のローだ










この世界の私はどうして死んだのだろう










人はいつか死ぬ





でも、私は嚇母との契約で簡単に死ねないはずなのに










聞いたら…答えてくれるかな










そんな事を考えていたら治療が終わったのか光が消えていった





嚇母に目を向ければ片手を上げて消えた










ありがとう










ローの目を覆っていた手をどければローは勢いよく体を起こした







見える景色に驚いているのが分かるし
自分の右手を持ち上げて震える手を握ったり開いたりして
言葉を失ってる


















☆☆☆

この時の歌はEGOISTの『Planetes』がいいなぁって思う
いい歌なんです

☆☆☆