第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

「ズルイ人…そんな顔でそんな事言わないでよ」

ロー）「…」

「そんな不安そうにしなくて大丈夫だよ」

ロー）「…」

「あなたもローだもん…ロー、少しだけ目を、私に預けてくれない？」

ロー）「は？」

「膝枕してあげる。私の足の上に仰向けに寝転がって、目をつぶって」

ロー）「どう、いう事だ？…俺は、目が…」

「リラックスして…私を信じて」

ロー）「…」

「約束破った私を信じられない？」

ロー）「…いや…仰向けになって目を閉じればいいんだな」





私が仰向けって言ったんだけど
体をズラした時に見えた背中





「…背中…痛い？」




私がそう聞けばローの体が小さく跳ねた



そしてゆっくり顔を上げ私に目を向けた






ロー）「…見たのか」

「…見えちゃった」

ロー）「…そうか」

「痛い？」

ロー）「ここでは…そこまで痛くない…今ならお前の言った慣れてるの言葉が分かる」

「…むー」

ロー）「…怒るなよ」

「私もローの言った言葉の意味がやっと分かったよ」

ロー）「なら良かったな」

「よくない！もう！ほら早く仰向けになって！」

ロー）「仰向けになって目を閉じればいいんだよな？」

「うん…私からの贈り物」

ロー）「？」








ローは小さく首を傾げたが息を吐いて
確かめるように私の太ももに手を当てて頭を乗せた





そして仰向けになって目を閉じた