• テキストサイズ

* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】

第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆







ここに来てどれぐらいの時間が経ったか







私は木にもたれかかるように背中を預けて座って
ローを抱き締めて…頭を撫でていた





ローは私の胸元に顔を埋めて
片腕しかない腕で力いっぱい私を抱き締めていた


































ローの服がボロボロで服の中の怪我がよく見えた







ローの背中に入っているハートのタトゥー





そのハートのタトゥーを割るように
斜めに入る斬り傷





何度も何度も傷付けられているのだろう





よく見ないと分からないが
1本、2本じゃない治りきってない傷





古い傷から新しい傷まである気がする





治療されてない斬り傷、火傷
拷問されていると思わせる怪我





いや、拷問をされているのだろう





鎖で縛られる痕やアザ





斬り落とされている右腕は雑に布が巻かれているだけ





恐らく…胸元に入ってるタトゥーも…








































そうだ…さっきの歌…








「…ねぇ、ロー…」

ロー)「…なんだ?」

「あなたがさっき歌っていた歌…」

ロー)「…」

「私があなたに教えたの?」

ロー)「…」

「もしかして、盗み聞きして覚えたの?」

ロー)「…盗み聞き…じゃねぇ…」








そんな事を言って…ローの腕に力が入る










「ふふっ…そっかぁ…その歌は歌わないつもりだったのに…」










その歌は…聞かれたくなかった…











ロー)「…アヤ?」

「あなたに…聞いて欲しくなかったなぁ」






声が、震える





視界が…ぼやける





ローは少しだけ…頭を上げて私を見上げた










ロー)「…泣いてるのか?」

「…」

ロー)「…この歌は…そんなに聞かれたくなかったのか?」

「…」







ローがさっき歌っていた歌










それは…別れの歌





もう歌う事の無いと思っていた歌










それを、ローが










「…あなたが、その歌を歌ってるって事は…私は死んでるんだね」

ロー)「…」










/ 330ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp