第4章 ◇ チビ ◇ ロー視点 ◇

ロー）「…俺を巻き込むな」

「でかいじゃん」

ロー）「…」




むくれて、いじけた様に言われたが…


アヤを睨めば頭を動かして視線を逸らした




ｲｯｶｸ）「…アヤ…女の子は小さい方が可愛いんだよ？アヤは可愛いよ。あーんな女心も分からない様なアホな奴らの言葉なんて聞かなくていいよ」

「…」




イッカクの言葉にも反応しなくなった




俺は何度目か分からないため息を付いて「イッカク苦しいだろうが我慢しろ」と言えば、イッカクは「え？」と声を出したが無視して…無理矢理、アヤを引き剥がした




…引き剥がしてから思ったが…能力使えば良かったな


…悪かった。イッカク





イッカクの苦しそうな声を聞いてアヤは力を緩めて…イッカクから離れた




ロー）「…イッカクは少し休んで、残りは持ち場に戻れ」




俺はアヤを抱き上げて食堂にいるシャチ達にそう言って食堂を後にした