第19章 ◆ バレンタイン② ◆ 夢主視点 ◆

ロー）「…お前、これ…まさかと思うが…」

「っ、」






小瓶の中身が分かってローは私に目を向けた





ローの顔は驚いていて私は恥ずかしくなって部屋から飛び出そうとドアに向かったのに気付いたらローの腕の中にいた



ドアの前にはラッピングのリボンが落ちていた







ロー）「随分積極的なバレンタインだな」




ローの声が…少しいやらしく、楽しく話すローの声が…耳に届いた




「…うぅ…喜ぶでしょ？」

ロー）「そうだな…全部終わったら感想を教えてやるよ」

「全部？」

ロー）「あぁ」







ローは私の顎を上に向かせてキスしてきた



深いキス
それだけでも脳が溶けそう








「んっ、…ふぇ、」

ロー）「お楽しみはこれからだろ？」

「…ふぇ、やっぱり、まだ…心の準備が…」

ロー）「そんなもん後からどうとでもなる」

「ぅえー」

ロー）「俺に喜んで欲しいんだろ？」

「そんないい笑顔でまだ喜んでないって言われたら、もう何あげたらいいか分からない」







ローの反応に、ローの、楽しそうに笑ってる顔を見ていたら文句も言いたくなる





自然と膨れる頬



それを見て更に笑みを深めるロー



余計に膨れてしまう







そんな私を無視してローに抱き上げられてベッドまで運ばれた




寝転がされて思わずローを見上げた







ローの、獣みたいな…ギラついた目に、思わず…







ロー）「そんな顔するな」

「ろぉもそんな顔しないでよ…こわい」

ロー）「こんなもんを買ってきたお前が悪い」

「でも嬉しいでしょ？」

ロー）「…」

「無言は肯定…でしょ？」







私の言葉にローは笑って瓶の蓋を開ければ
甘い匂いが届いて来た