第19章 ◆ バレンタイン② ◆ 夢主視点 ◆

食堂に飲み物を貰いに行けばイッカク達が話していて
そこに混ざった



みんなと話していたらローに会いたくなっちゃった






「早く帰って来ないかなー」

ｲｯｶｸ）「ふふっ…アヤ可愛い」

「むー」






話していたらロー達の気配がして私は立ち上がって甲板で出迎える事にした





少しでも早く会いたくて
最近の当たり前になっていたそれが…今は裏目に出た






甲板から下を覗けば…ロー達がいた




いたんだけど…女の人に抱きつかれてるローを見てしまった












思わず…作り笑いも出来なくて…モヤモヤが酷くなった






ローは嫌がってるのが分かる…会話も聞こえる…




頭では…分かってる…








でもここで、最近の隠し事してるローを思い出してしまった


































動揺を悟られてはいけない




忍として…海賊として…女として…


































《笑え》







本能でか、そう思っていた時にベポが手を振ってきたから手を振り返して後ろからコートを持って来てくれたイッカクと少し話せた





たまたまでも、ローから視線を逸らす理由になってくれたのは…ありがたかった





イッカクは私の顔を見て一瞬ローに目を向けてそっと耳打ちをしてくれた





ｲｯｶｸ）「アヤ、あんなのほっとけば…」（ボソッ）

「分かってるんだけど、なんか…変な感じ」

ｲｯｶｸ）「…アヤ」

「少し頭を冷やしてくる…街に行ってくる…すぐ戻ってくるから」

ｲｯｶｸ）「1人で行かせられないよ」

「大丈夫、本当に…今は、少し…1人になりたくて…ごめんね」

ｲｯｶｸ）「あ、アヤ…もぅ…」






イッカクの呼ぶ声を無視して船から降りた