* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第19章 ◆ バレンタイン② ◆ 夢主視点 ◆
それはいつも通り私の会話から始まった
そう…いつも通り…
「もうすぐバレンタインですねー」
食堂でご飯を食べている時なのです
クルーの1人が新聞をローに持って来た時なのです
横にいる私はチラッと、軽ーい気持ちでローの受け取った新聞に視線を向ければ2/12と書かれた日付が目に入った
もうそんな日かーなんて考えていて
軽ーい気持ちで口から出た言葉だった
「「「…」」」
ご飯を口に運べば皆の動きが止まっている事に気付いてしまった
顔をあげれば見慣れた視線が私を貫いていた
その視線に驚いて私も固まってしまった
え、嘘でしょ?
バレンタインないの?
まじ?え?そうなの?
内心プチパニックである
少し楽しみな…1年に1回の…行事ごと…
「え、まさかのまさかですか?」
イッカク)「い、いや…まさかアヤの口からバレンタインなんて言葉が出てくるなんて…ねぇ」
シャチ)「…なぁ…驚いた」
ペンギン)「バレンタインを知ってたんだな」
「あ、なんか馬鹿にされてる感じ」
ペンギン)「馬鹿にはしてねぇよ!ただ、ハロウィンとかクリスマスとか知らなかったから…」
「そっちだってお正月知らなかったくせにー」
ジャンバール)「ハロウィンとかクリスマスを知らなかったのか?」
「それを話したら長いんだよー」
ベポ)「よくバレンタイン知ってたね…オレ、忘れてたのに」
「まぁ、うちには歩くチョコ回収機が2人もいたからねー」
「「「は?」」」