第18章 ◇ バレンタイン ◇ ロー視点 ◇

今回の島は冬島だった





部屋にいるアヤに寒くない格好をさせ俺達は上陸した





街に向かいふらふらと観光みたいな事をしていればアヤがいつもより静かな事に気付いた




アヤに視線を向ければアヤも俺を見て来て





「ちょっとイッカク借りていい？」

「「「は？」」」

ｲｯｶｸ）「え？私？」

「うん。イッカク、私とデートしよ！」

ロー）「おい」

「んじゃ、行ってます！」

ｲｯｶｸ）「ちょ、ちょっと！」







アヤはこちらの返事も聞かずイッカクを連れて街中に消えて行った






「「「…」」」





俺達はしばらくアヤ達が消えた方を眺めていた





まぁ、ここはそこまで大きくない島だ
治安も悪くない
そもそもこの島には用事があって来た




面倒な依頼だが




アヤを連れて行けないから用事を済ませるなら今か






ロー）「お前ら、さっさと終わらすぞ」

「「アイアイキャプテン」」

ベポ）「え、アヤとイッカク置いて行くの？」

ロー）「もともと連れて行けねぇだろうが…タイミング的にはちょうどいい…イッカクには悪いがアヤの見張りでもしててもらう」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「でもイッカクだけで大丈夫ですかね？」

ｼｬﾁ）「仕方ねぇよ…今から追いかける訳にもいかねぇし…あの2人なら大丈夫だ！俺が保証する！」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「なんの保証にもならねぇよ」

ｼｬﾁ）「ひでぇ！最近アヤに似てきたな！ペンギン！」

ロー）「おい、喋ってないでさっさと終わらすぞ」

「「「アイアイ！」」」