第18章 ◇ バレンタイン ◇ ロー視点 ◇

それはアヤからの話から始まった





「もうすぐバレンタインですねー」





食堂で飯を食べている時だ



さっき新聞の日付を見ていたアヤはそれだけ言うと箸を進めた





「「「…」」」





当然の言葉に俺達は驚いた




俺達の顔を見て
アヤも箸を咥えたまま目を丸くしていた



アヤは瞬きして…箸を下ろした





「え、まさかのまさかですか？」

ｲｯｶｸ）「い、いや…まさか、アヤの口からバレンタインなんて言葉が出てくるなんて…ねぇ」

ｼｬﾁ）「…なぁ…驚いた」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「バレンタインを知ってたんだな」

「あ、なんか馬鹿にされてる感じ」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「馬鹿にはしてねぇよ！ただ、ハロウィンとかクリスマスとか知らなかったから…」

「そっちだってお正月知らなかったくせにー」

ｼﾞｬﾝﾊﾞｰﾙ）「ハロウィンとかクリスマスを知らなかったのか？」

「それを話したら長いんだよー」

ベポ）「よくバレンタイン知ってたね…俺、忘れてたのに」

「まぁ、うちには歩くチョコ回収機が2人もいたからなー」

「「「は？」」」