第16章 ◇ クリスマス ◇ 夢主視点 ◇

「自分でも、分からないんだけど…嬉しいんだと思う」

ベポ）「嬉しくて泣いてるの？」

「うん…こんなにいっぱいのサンタにプレゼント…ツリーまで用意してくれて…嬉しいの」





ベポに顔を向けて笑って言えば
ベポは笑った時に零れた涙を袖口で涙を拭いてくれて
イッカクは頭を抱き抱えるように抱きしめてくれて
ここの人達は…本当に暖かい…






「本当に感謝してるんだよ…ここはこんなにも暖かい」






今更だけどジジィにも感謝だな


ジジィの変な格好を見て笑ってて
楽しかったのを思い出した








あっちの世界で…今が何日か知らないが
もし…もし今日がクリスマスなら…
ジジィにも…カカシにも…
サンタがプレゼントを届けてくれないかなって思ったけど
いい子じゃないから無理かな








そんな事を思いながら私は立ち上がって後ろを振り向いた




急に動いたからベポやイッカクは驚いていた







「ふふっ…私も皆にプレゼントをあげるよ」

ベポ）「プレゼント？」

ｲｯｶｸ）「え、何？急にどうしたの？」

「まぁまぁ見てなって」






私は笑いながら印を結んで…パンッと手を叩いた




この船を覆うぐらいでいい



幻術を…



雪とオーロラを…










ベポ）「わぁ！」

ｲｯｶｸ）「綺麗！」

「「すげぇ！」」

ロー）「…」








…雪…




私にとって…雪は怖い物…



雨より…怖い




けどここなら…