第16章 ◇ クリスマス ◇ 夢主視点 ◇

ご飯も食べ終わり
いつもならローが読み終わった新聞を貰って
私が読むのだが
今日はそんな気分になれず
皆が片付けで席を立っている間に1人食堂から出た





まぁ食堂を出ても行く所もないし
甲板に出ようかと思ったけど
雨の気配がするから
大人しくローの部屋に戻る事にした





ローは医務室に行くって言ってたから
部屋にはローの姿はなく





静かだった











ここってこんなに静かだったかな












そんな事を考えながら部屋に入り
ベットに座ってそのまま背中からダイブした




見慣れた天井を見つめながら
さっきの皆の顔を思い出していた

































あっちの世界で…年に3回
ご飯とか豪華な日があったのを思い出した




気にしなかったけど
もしかして、それが《誕生日》と《クリスマス》
もう1個はなんだ？





ジジィと過ごした
その《年に3回の日》
ご飯とかもそうだけどなにか貰ってた気がする




もしかして…それが…？









私は片腕を顔に乗せて…小さく笑いが出た







馬鹿だな、本当に



「ふっ…今更気付いても…遅いよね…」

？）「何がだ？」

「！！」









独りだと思ってたから声を出てた事にも驚いたが
自分じゃない声が聞こえた事にも驚いて
慌てて体を起こせば部屋にローがいた