第16章 ◇ クリスマス ◇ 夢主視点 ◇

それは食堂での会話から始まった







ベポ）「もうすぐクリスマスだね」

「？」

ｼｬﾁ）「もうそんな時期かー。近くに島はないから船の上で宴だな！飾り付けしないと」

「？」

ｲｯｶｸ）「去年は島に上陸してたもんねー。まぁそれはそれは皆さん楽しまれたようでー」

「？」

ｼｬﾁ）「仕方ないだろ！性なる夜だぞ！」

ｲｯｶｸ）「シャチアウトー」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「今年は宴だけかー？プレゼント交換とか出来そうにないもんなー」

ベポ）「プレゼント交換したかったなー」

「…」






さっきから何の話をしているのだろう…




《くりすます》とか

《せいなる夜》とか

《プレゼント交換》…とか




ローに目を向ければ
ローは興味無いのか会話を無視して
新聞を読みながらご飯食べてるし
ベポ達は楽しそうに話しているけど
まったく理解出来ない







「ね、ねぇ…さっきから何の話をしているの？」





会話を遮って申し訳ないけど
楽しそうに会話する皆を見ていたら気になって仕方ない




私の言葉を聞いてローも含め
一緒にご飯食べていたメンバーは一斉に私に目を向けた




その顔は…目を見開いて驚いているようだった




皆のその顔に私も驚いてしまった




私、変な事言ったのかな









ベポ）「何って、クリスマスだよ？」

「…」

ｼｬﾁ）「え、12月25日が何の日か知らないのか？」

「？」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「アヤ…まさかと思うけど…」

「…くりすます？って、何？」





首を傾げる私にシャチとペンギン、イッカクは頭を抱えて
ベポは驚いた顔して固まっていて
ローは何故か呆れたような、そんな顔をしていた