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* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】

第13章 ◆ HAPPY HALLOWEEN ◆ ロー視点 ◆







目の前に手が出された



正確には薄めの灰色の手袋をはめて…なのだが






「トリック オア トリート!イタズラするからお菓子ちょうだい♡」

ロー)「今なんて言った?」

「…とりっく、おあ…とりーと…イタズラするからお菓子ちょうだい?」

ロー)「…」

「あれ?間違えた?」




俺に薄めの灰色の手袋をはめて手を差し出すのは
笑顔のアヤ



だが、少し思ってた言葉と違う気がして
聞き間違いかと思い、聞き返せば
やはり少し違う言葉が返ってくる



アヤは俺の反応に首を傾げた


俺はそんなアヤを上から下まで見下ろした




ロー)「…その格好はなんだ?」

「え?狼男!かっこいいでしょー!」

ロー)「…」

「凄くない?ちゃんと耳とか手もだけど!しっぽも付いてるんだよ!凄くない?!」

ロー)「…」

「…あ、あれ?」




1人テンションの上がってるアヤを
また上から下まで眺めた



アヤの白に近い銀髪の頭に薄めの灰色の耳
そしてそれに合わせての手袋と
胸元を隠して腹を出して
足は全部隠れていたが…
ズボンにしっぽを付けて


ベポがたまにするみたいに顔の横に手をあげて
「ガオー!」とか言ってる…が


ここは廊下


こいつ…何処で着替えてここまで歩いて来たんだ?




ロー)「…その言葉は誰に聞いたんだ?」

「ベポ。ニコニコしてたよ」

ロー)「その格好を選んだのは?」

「イッカク。イキイキにしてたよ」

ロー)「お前に今日の事を教えたのは?」

「シャチとペンギン…ニヤニヤしてたよ」

ロー)「…」

「え、な、何?私なんか間違えた?」

ロー)「…」

「あれー?喜ぶって聞いたんだけどなー」





言われた反応と違うのか
思ってた反応を示さない俺にアヤは首を傾げた





ロー)「…正しくは『Trick or Treat…お菓子くれなきゃイタズラするぞ』だ」

「…」

ロー)「…」

「…ちょっと出直してくる」




アヤに正しい言葉を言えば
目を丸くして自分が言った言葉との違いに気付いて
ここから離れようとした





☆☆☆

気持的にはアラジンのジャスミンの衣装を
こう…ちょっとアレンジして…みたいな感じがいいな

☆☆☆
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