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溺愛巫女は、喰べられたい

第1章 人、ならざるもの


ズキン  ズキン  ズキン



不思議。
痛みが、なくなってく。
なんで?
どうして?






「とりあえずの応急処置。血は止まったけど、明日念のため病院行けよな」

「あ、りがとう」


頭の整理が追いつかなくて。
そう、お礼を口にするのが精一杯だった。
にこり、と笑うと。
ふたりはベランダから飛び降りて。


「!!」


慌てて下を見たけどもうふたりともいなくなってた。









「…………傷、残ったな」


ベランダの手すりに必死にしがみついていれば、狼の手のひらが太腿を撫でる。
それすらにも反応する自分の身体が悔しい、けど。

「また、かってに………っ」

勝手に心を読まれたことの方が、今は重要だ。
しかもさっきから。

撫で方やらしすぎ。

「今ならちゃんと、治せんのにな」
「………ひぅ………っ、それ、やぁ………っ!!」

太腿を撫でていた手のひらが割れ目へと、伸びてきて。
くちゅくちゅと音を奏でる。

「やっ!!………ふっ、ん、ん!!」

そして。
さらに後ろから深く深く、腰が沈み。
グリグリと子宮を抉る。


「狼………っ、狼!!やだ、おねがい、ベッドがいい………っ」

「あーあ、尊。そんな顔でそんなセリフ今言っちゃったら………」

ベランダの手すりにあぐらをかきながら、傍観していたユーリに顎を引き寄せられて。
顔が上がったついでに、背中がしなって。
さらに狼を奥へと受け入れる形となった。

「っ」


しかも。
奥の、奥まで。


「ユーリぃ、ここじゃやぁ………っ」

外で、なんて。
無理。
こんなとこでイけない。
だけど。
いくらユーリに助けを求めたって無駄なこともちゃんとわかってる。
わかってるけど。
今は目の前のユーリにすがるしかないんだ。


「………っ、噛めよユーリ。理性(それ)、邪魔」


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