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溺愛巫女は、喰べられたい

第1章 人、ならざるもの



「………ぷ、は………っ」


「ごめん尊。あんまり美味そうな匂いするんで、我慢出来なかった」


そしてユーリもまた、人、ならざるもの。
人間の生き血を喰らう、吸血鬼。





人狼と、吸血鬼。
本来ならば天敵同士のこのふたり。
実は意外と仲がいい。




「………中途半端にのんだりするから、尊の身体、あっつ」
「ああごめん、理性残っちゃったね」
「っ」
「どーせわざとなくせに」
「………まぁねー」

「尊このまま、挿入れる。ユーリに捕まってて」
「待ってここベランダ!!外!」
「なんか問題?」
「に、決まってるでしょ!!ちょ、狼!!やだ、足あげな………っ」

片足が狼に捕まって、逃げられない。
ユーリは確信犯的にニヤニヤと笑うばかりで絶対助けてくれないに決まってる。
どーせならほんと。
自宅のベランダで痴態晒すくらいなら理性根こそぎ奪って欲しかった。
ユーリにそんなことお願いしたところで思う壺だし、それはそれで悔しい。


「尊ごめん、このまま、いい?収まらない………」
「いい方、ずるいそれ………」


だってもう何度も何度も狼の硬いのが割れ目を往復してる。
顎を肩に乗せたままそう耳元で囁いて、そのまま狼の舌が耳へと入り込んだ。

「うん、知って………、る…っ!!」

「ひぐ………っ、ぁ、ああっ」


さっきまでの仔犬みたいな態度が一変。
後ろから、オオカミが獲物を捕獲するみたいに、狼は一気にあたしを貫いた。
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