第1章 分岐点 ※
人は何故、道を間違えるのか。
正しい道を知らないからである。
一人一人の正義が、違うからである。
一体に、どれほどの仲間を失えば、鬼の居ない世を見れるのだろうか。
肉親を失い、仲間を奪われ、その先の私に残るものは何なのだろう。
でも…苦しくとも、悲しくとも、刃を振るい続けなければならない。
肉親のためにも、若くして散った仲間のためにも、私は…
……強く有り続けなければならない。
どんなときでも、笑顔を忘れてはならない。
人を食うてまで生きていかなければならない。
二度と日の下を歩けない。
そんな哀れな鬼を、私が…解き放ってあげなければならない。
______嗚呼、櫻が綺麗ですね。
貴 方 に 出 会 え て 、 幸 せ で し た 。