第5章 飲まれて過ちを
スタッフ「嘘ついちゃだめよ!!絶対あの子お気に入りでしょ?
唯吹ちゃんが仕事中異性に顔を赤らめる何てなかったんだから〜」
そ、それは…と口篭ってしまう
スタッフ「もしかして自分でも気付いてないの?お気に入りって!!」
『いや〜、お気に入りっていうか??何というか…
ただ自分でもよくわからないんですよね。仲良くなりたいな〜みたいな!!!』
私以外の皆がニヤニヤしている
カメラマン「恋する1歩手前って所?」
また私は口の中に入っているものを吹き出しそうになる
カメラマン「そうでしょ?」
『なっ何言ってるんですか!恋の1歩手前だなんて!』
マネ「あれ?違うの?」
『違う!会ったのなんて数回だし、恋の1歩手前なんてありえない!』
スタッフ「回数何て関係ないない
一目惚れとかあるでしょ?恋に落ちるのに時間とか関係ないんだし!それに唯吹ちゃんがその子に思ってる事、ほぼ恋する乙女みたいな感じだよ!」
マネ「そうそう、関係ないよ〜
僕も奥さんに恋に落ちた時は、一目惚れだったよぉ」
マネージャーの惚気が始まって快斗くんの話は逸らされた。皆、惚気の方に会話を弾ませていた
私が快斗くんに恋する1歩手前だなんて…そんなのある訳ない。そんな訳ないよね?
快斗くんは顔は整ってイケメンだし、不意に思いがけない事してくるけど…出会ったばかりの子を好きになる訳ないでしょ、
マネ「僕はさ〜」
皆に言われた事を考えているとさっきまで惚気けていたマネージャーが話しかけてきた
『何?』
マネ「快斗くんならいいと思うけどね〜」
『また快斗くんの話するの?何を根拠に快斗くんならいいって言うのよ』
マネ「ただの勘かな」
『そうですか!』
またニヤニヤしながら見てきたのでそれを無視してお酒を飲み干していく。来てから3時間が経過した頃には飲みすぎて酔っ払いになっていた。
『まだまだ飲むぞぉ!!!』
スタッフ「唯吹ちゃん飲みすぎ!酔すぎ!」
『酔ってないし!次はワイン飲むぞ!ボトルで持ってこーい!』
カメラマン「今日はもうお開きですよ〜?」
『もう飲まないの?!もっと飲もうよぉ』
スタッフ「これは出来上がっちゃってるね〜」
マネ「コラコラ、みんな困ってるでしょ?
帰るよ〜、タクシー拾ってあげるから」
『帰んない!まだ飲む!』