第6章 好きな人。
任務の日から数日経ったある日。
皆で集まりピザパーティーをする事になった。
自動的に部屋が一番広いという理由で私の部屋に集まったのだが、、、
「おいっ!誰だよパイナップル入ったピザ頼んだヤツ⁉︎」
「おかかー。」
「どーせ悠仁だろ?悠仁〜責任取って全部食え〜」
「えー⁈皆嫌いなの⁈いや食うけどLサイズはさすがに無理っす‼︎
あっ!真希先輩それスパイスかけすぎじゃない⁇」
「はぁ?いちいち文句言うなよー。これぐらいが丁度良いんだって。」
「おかかっ‼︎」
リビングのテーブルには大きなピザが数枚にポテトやらナゲットが所狭しと並び、既に悠仁君、真希さん、狗巻君、パンダ君の4人はテーブルを囲んで何やら盛り上がっている。
ふふっ、賑やかだなぁ…。
カウンター越しにリビングの様子を見ながら冷蔵庫からジュースを取り出した。
用意したグラスに注ごうとした時、勢い良く私の部屋のドアが開いた。
「ちょっとちょっとちょっとーーーー‼︎‼︎
ちゃんのクローゼットの中、一体どーなっちゃってるワケ⁈⁈」
私の部屋から飛び出して来たのは興奮した様子の野薔薇ちゃん。
その手にはワンピースやシャツなどの服が握られている。
『野薔薇ちゃん、どうかした?』
私がキッチンからひょこっと顔を出すと、野薔薇ちゃんは手に持っていたワンピースを掲げて見せてきた。
「ちゃんファッションには興味ないとか言ってたのに、クローゼットの中がハイブランドばっかなんだけど⁈⁈
一体どーなってんのっ⁇」
『あー、、それは、、、』
「てゆーかこのサンローランのワンピ、これってシルク⁈やばっ‼︎肌触りがもう何かセレブって感じ‼︎
いいなぁ♡私もこんなの着てみたい〜〜♡♡」
『あのね、、野薔薇ちゃん、、それは、、』