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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第5章 ただいま。



ここ数日で野薔薇ちゃんと虎杖君とは大分仲良くなったけど…
恵君とは未だに上手く話せないでいた。

多分そんな私と恵君の雰囲気を感じて、五条先生は私達2人を任務に当てたんだろうけど…。


実際どうしたら良いか分からない‼︎
どうしたら上手くコミュニケーションがとれるの?
仲良くなるにはどうしたら良いの⁇

窓の外の景色を眺めるフリをしながら頭をフル回転させて考えてみる、、、、

当たり障りなく天気の話しとかふる?
ーーーだめ、そんなんじゃ会話が続かない。

じゃあ趣味とか聞いてみる?
ーーーいやいや、お見合いじゃないんだから、、、


あぁ…今までどれだけ周りに甘えていたのか身に滲みるな…
コツンと窓におでこを当て、こっそりため息を吐いた。


いや、、ここで弱気になったらダメだ!

術師としてはペーペーだけど、一応私のが年上だしここは私が上手くコミュニケーションをとらないと!

そう思い、意を決して恵君に向き直った。



『めっ、恵君!今日は、、』

「・・・現場、着いたみたいっすよ?」


反対側のドアを開け、颯爽と外へと降りて行く恵君。


『ーーえっ?あ、、はいっ、、』


"宜しくね"
結局、たったそのひと言すら声を掛ける事が出来なかった。
私も恵君の後を追うべく、慌てて車から降りようとドアに手を掛けると、


「ーーーさん。」


伊地知さんに引き留められた。


『はい?』

「五条さんからもお話しがあったとは思いますが…
今日はあくまで伏黒君の付き添いですからさんは決して無茶なマネはしないようお願いします。
万が一、何かあったら私では庇いきれませんので…。」


『・・はい、分かってます。』



きっと伊地知さんも上層部の人と五条先生の板挟みになっていて大変なんだろうな…と思い素直に返事をし会釈をすると、急いで恵君の後を追った。





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