第5章 ただいま。
「?どーした?」
『・・・えーっと、、さっきまであそこに五条先生がいたんだけど、、、』
「え?先生なら私と真希先輩が帰って来た時、足早に出てったの見ましたよ?」
に、逃げられたーーーー‼︎‼︎
まさか先生…想定外の状況に説明するのが面倒臭くなったんじゃ、、、、
『・・あの〜…ごめんなさい…実はこれには色々といきさつがありまして…』
あはは、、、と苦笑いを貼り付け目線を泳がせると、
真希さんの隣にいた女の子が興味深々という表情で、身を乗り出してきた。
「何か色々ワケありって感じ⁇
真希先輩っ!うちらにも話し聞きかせて下さいよ?
とりあえず立ち話もなんだし、悠仁の部屋でお茶でもしませんっ⁇」
「それもそーだな!おい悠仁、邪魔すんぞー。」
「えっ⁈俺の部屋⁈」
「あ、そーだ恵。棘とパンダに悠仁の部屋に来るようLINEしといてくんね?」
「うす。」
『真希さん…ありがとう…』
「おぅ。あいつらの驚く顔、あたしも見たいしな?」
イヒヒ、と悪戯っ子のように笑う真希さんにつられ、私も笑みを零し2人で顔を見合わせた。