第5章 ただいま。
高専までの長い道中、五条先生は私が東京を離れていた間の話を聞かせてくれた。
憂太君が里香ちゃんの解呪に成功したこと。
その後憂太君の等級は4級になったけどたった数ヶ月で特級に返り咲いたこと。
それから今年の1年生は3人で、その内の1人が呪いの王"宿儺の器"であり、秘匿死刑の身であること。
ーーー数ヶ月の間に何だか色々あったんだな…と先生の話を聞きながら痛感した。
そして今、進行形の問題として、呪霊或いは呪詛師と通じている内通者が高専内にいる、らしい…
その内通者と結託した特級呪霊と呪詛師が今年の交流戦の最中に襲撃を掛けてきて、甚大な被害を受けたと言う、、、