第4章 もう一度。
ずっと、心の奥底で願っていたこと……
もう2度と叶わないと思ってた…
蓋をしたはずの想いが溢れ出す。
『〜〜〜っ、、本当はっ、、ずっと、ずっと、、戻りたかった、、、‼︎
高専に、、あの部屋にっ、、、』
「うん、うん。」
堰を切ったように次々と湧いてくる言葉達。
『やっと…出来た友達を、、仲間を、、、私が自分で手放したからっ、、、軽蔑されるのが怖かった、、、
穢された私を、、皆んなには知られたく無かったっ、、、、』
「。」
『だから、、、こんな醜い私を、、全てを受け入れて家族だと呼んでくれた夏油さんに甘えてたんです、、、
でもっ、、、もう夏油さんも居なくなっちゃった、、、、‼︎』
「・・・聞いて、。」
取り乱していた私の頬を先生の両手が優しく包み込む。
至近距離で視線が重なると、先生は親指でそっと涙を拭った。
「は穢れてなんてないでしょ?
六眼の僕が言うんだから間違いない。
前も今もは綺麗なままだよ。何も変わってない。」
『先生、、、』
「それにがどんなに性悪になろうが悪女になろうが、憂太や真希、棘もパンダも嫌ったりなんかしないよ。
皆んな強がった事言ってるけど、今もの帰りをずっと待ってる。
の制服も、あの部屋も、全部そのままちゃんと残ってるよ?」
『・・・本当に、、、本当に、戻っても良いんですか、、?』
「フッ、当たり前でしょ?この数ヶ月、僕のプライベートの時間は全部の捜索に割いてたんだからね?
今日は意地でも連れて帰るよ?」
ピンっとオデコを軽く弾かれた。
『・・・スイマセン…』
「あっそうそう、ちなみに、留年したからもう一回一年からやり直しね!」
『ーーーーりゅう、、ねん、、、?』
「そ、留年♡
そしてラッキーな事に今年も一年は僕が担任だからね!
よろしく〜♡」
『・・・・え?りゅうねん?』
早速現実の厳しさを突きつけられたのだった。