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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第3章 別れ。



あの日、私は結局どちらも裏切った。


京都では呪霊を祓い、高専側の術師を助けた。
その後は夏油さんの言いつけ通り、前線からは離れ怪我を負った家族の手当てをしていた…そんな時だった。




ーーー




現場の指揮をとっていたラルウさんが神妙な面持ちで戻って来ると重い口を開いた。




「ーーーーーー傑ちゃんが死んだわ。」


『・・・・え、、、』


鈍器で頭を殴られたような衝撃だった。




『、、、夏油さんが、、死んだ、、、?』



そんな現実、到底受け入れられなかった。




「これから新宿いる真奈美達と合流してこれから先、どう動くか決めるわ。
?あなたはどうする?」



ーーー夏油さんが死んだ⁇⁇


私を家族だと、、、優しい笑顔で迎え入れてくれた。
傷ついてボロボロだった私を助けてくれて、行き場を失った私に新たな居場所をくれた。



『・・・・や、、やだ、、』


自身の腕で震える身体を抱きしめ、現実から逃れようと首をふるふると横に振る。


ーーーーまた私は1人になるの⁈



「っ‼︎しっかりしなさいっ‼︎」


地面に座り込んだ私の肩をラルウさんが揺すりながら声を荒げる。


「傑ちゃんは最期まで自分の道を貫いたの!
そして私達家族を守ってくれた。
だから辛くても悲しくても前を向きなさい!
彼が守ってくれた命を放棄するのは私が許さないわ。」


『・・・うっ、、うあぁぁーーーーーー』




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