第2章 百鬼夜行
か去ってから数分後ーーーー。
彼女の意識が戻り、お互いの無事を喜び合う2人。
そこへ、、、
「ーー遅くなりました。応援要請を聞きつけて来たのですが、、、、状況は?」
「なっ、七海一級術師‼︎」
「お疲れ様ですっ‼︎」
2人は背筋を伸ばし頭を下げた。
七海は辺りを見回し、サングラスをくいっと持ち上げた。
「ーーー呪霊の姿が見当たりませんが…一足遅かったようですね。」
「いえっ!少し前に高専の女の子が応援に来てくれたんですよ!
あの子が来てくれなかったら俺ら2人とも死んでましたよ…」
「私の解毒と彼の骨折も、反転術式で治してくれたんです!
学生なのに反転術式使えるなんて凄いですね‼︎」
七海はピクリ、と眉を動かした。
「ーーー反転術式?
京都校の生徒で反転術式を使える生徒はいないはずですが、、、、」
まさか、と思い付近の残穢を確認した七海は目を見開き言葉を失った。
ーーーーさん…?
あなたという人は、、、
本当に不器用な人ですね…。
ーーーそしてあまりに優し過ぎる。
七海は深いため息を吐き、空を仰いだ。