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朝凪のくちづけ【R18】
第8章 丁度良い焼き加減だったらどんな味?
「今晩は月が綺麗だよ」
ふと、そう彼に入れたメッセージ。
先週末に帰ったタクマさんとは今週は会えない。
『とにかくゆっくり休め。 いいな?』
だって命令口調で優しい念を押されたら、そしたら私は頷くしかない。
「こっちは少し雲がかかってるかな」
約五分後に返信があった。
『今度は夜の海を見に行こうね』
帰り際に彼と約束した。
そして私は想像する。
今、彼の見ている景色を。
その心の内側を。
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