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朝凪のくちづけ【R18】

第7章 思えば私に対してもあんなだった



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後日談。

なぜか私は家庭教師をクビにならなかったし、卓磨くんは私にイタズラをしなくなった。



「俺、森本センセの彼氏、嫌いじゃない。 でも、ちょっと大人気ないよね」



そんな生意気なことを言いつつ、見せてくれた数学のテストの点数は劇的に上がっていた。



「拓真くんのそういう所は、昔から変わらないな。 あれぐらいの子は、子供扱いされるのを嫌うだろう?」



とは笑いながらこぼした父の感想。



それから、もうひとつ。

『これはオレんだから』

彼がそう言ってくれたのはとっても嬉しいのだけれど。

『これ』とは私だろうか。
それとも私の乳のことだろうか。


私にはそれをタクマさんに訊く勇気はない。




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