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朝凪のくちづけ【R18】

第6章 気になる彼の形と私の色




「ン、ん……ぁん」



ヌルルと小さな弧を描きながら舌で圧し潰される乳頭は今度は唇に食まれ。
唾液にぬめって逃げ出したら、捕まえて挟まれた指の先でお仕置きを受ける。

緩急をつけて歯の間に閉じ込められた時に私の腰が思わず揺れた。



「綾乃の体が見たかった。 ちゃんと気持ちいいか」



私の足の間に差し込まれた彼の腿が薄い何枚かの布を通しそこを撫で上げる。

……軽く擦りつぶされたかと思うと、小刻みに揺れてるのは私の方?



「気持ち、い、んっ……ぁ」



堪えられずに彼の首や肩にしがみつく。

浅ましく硬い突起を押し付けて。

指で、舌で、歯で。
合わさる肌とその吐息で。
その間も、体中の芯を襲い続ける止まない愛撫。



「ぁあ、あ……っも、やっ…ぃいっ……!」



それに対し、これ以上ないというほどに応える私の体は淫らな体液を吐き出して。

完全に浮いてしまった腰を断続的に震わせて果てた。



「……あ、はア…は…ぁ」



しばらくの間弛緩を繰り返しながらぼんやりと息を吐いていた。

左右に中途半端に開かれた布切れの隙間の私の肌を、彼の視線が舐めていた。



「ふ……美味そーなカラダ」



冷めない欲を帯びた眼差しで私を見下ろす彼は確かに男そのもので。

かと思えば、私の湿った額に労るキスを落とす。



私としては……しぶしぶながらも、今までの認識を改めざるを得なかった。


とはいえ、今まで私にとって神様だったタクマさんが世界一の男性に変わっただけ。

触れるたびに、見られるたびに近くなる気がした。



ねえ、今度は私にも見せて? そんなあけすけなお強請りを始めた私の頭を胸に乗っけて撫でている。 そんな彼が苦笑いする。



「オマエは体治せ。 で、また朝に海見に行って、バカな話でもしてえかな。 今は」


「そうなの?」



かわされた気がして、頬を膨らませた私のほっぺたをまたむにっ、と彼がつまんだ。



「そんぐらい心配してるってこと」



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