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朝凪のくちづけ【R18】

第2章 昨日までとは違う海



いつもは会えなかった雨の朝。
今はタクマさんが傍にいる。



「……画面一ページにわたって昨日の昼メシのメニュー語られても困惑するだろが。 なんか美味いもん食わせろってアピールなんかなと」


「そんなつもりじゃ……なかったけど。 何書けばいいか、分かんなくって?」


「……いいけど。 砂落とさねえと乗せてやんね」

「わっ! 落とします、落とします!」


「あと、一人であそこ寝んの禁止な。 今度やったら、重しつけて海に放り投げるから」



確実に殺る気だよねそれ。

冗談にしてはやっぱりタクマさんの目は笑ってなかったので、私は顎を引いてこくこくこくこくと頷いた。



「朝の六時からやってるとこなんて、んなねぇぞ。 ゼータク言うなよ」



さえないお天気と同じに、きっと私はどんなに不味い食事でも美味しく感じると思う。



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