第79章 大公開告白の裏側で

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また一方で、シカマルとキリの同期世代達は、より大きなざわめきが起こっていた。



【俺が好きなのはお前だって言ってんだよ！！！！！】


そんなシカマルの叫びを間近で聞いたいのとサクラは、互いにまんまるに開いた目を合わせる。


サクラ(ちょっとやだ！ なになに！？)

いの(嘘！？ 今シカマル好きって言った！？)


パッとキリを見れば、ぽかんとしているキリにシカマルは更に言葉を重ねた。


【いいか？ 俺がずっっっと好きなのはキリ、お前だけだ】


いの.サクラ「！！」


それを聞いて、いの達は再び目を合わせると、どちらともなくお互いの両手を合わせる。

いの.サクラ((きゃーっ！！！))


サクラ(やだ！ やっぱりそうじゃない！)

いの(サクラ！ チョウジ！ 私たちは下がるわよ！)


サクラ(！！ そうね！ 二人にしてあげましょ！)


この時点でテンションが最高潮に達している二人に、有無を言わさず両脇を抱えられて、チョウジは音もなく連れ去られる。

そして無音かつ絶妙なスピードで後退し、三人はナルト達と合流を遂げ、この突然の出来事に辺りは騒然としていた。


キバ「まじかよシカマル！？」

ナルト「え、え？ これってば、シカマルはキリを、え！？ いつからだってばよ！？！？」


更には、仲間としてではなく男として好きなのだと想いを伝えるシカマルの姿に、ナルト、キバ、イルカ、リー辺りはあんぐりと口を開けて見つめていた。


キバ「俺は今一体誰を見てんだ……？」

ナルト「あれ本当にシカマルだってばよ……？」


ナルトたちの知っているあの無気力男はどこに行ったのだ。実は誰かが、変化しているのだと言われた方が納得出来る。