第79章 大公開告白の裏側で
第79話 大公開告白の裏側で
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シカマルの大公開告白の裏側では、様々な声が飛び交っていた。
時刻は少し遡った広場の時。
広場へ人が集まり始めて、その最初の方から広場で待機していたイルカは、懐かしい顔ぶれに、次第に胸が熱くなるのを感じる。
アカデミーを卒業したみんなが、イルカの存在に気がつくと、久しぶりだと挨拶に来てくれて、その元気な姿を嬉しく思った。
ナルト「イルカせんせぇぇぇー!!」
イルカ「!!」
背骨が折れるのではないか。
そんな勢いでタックルをかましてくれたのは、ムードメーカーといえばいいのか問題児といえばいいのか、当時最も手を焼いて、良くも悪くも目立ちまくっていたナルト。
イルカ「いてて、ったく。ナルト! お前は卒業した頃から全然変わってないな」
ナルト「だってさだってさ! イルカ先生とこうやって会うのも、何ヶ月ぶりだってばよ!?」
そんな風に、にこにこと笑顔を浮かべるナルトに、イルカもつられて笑顔を向ける。
変わっていないなんか、嘘だ。
本当は、身体つきや、表情もぐっと大人っぽくなっている。
その筋肉のつき方を見れば、かつての教え子は卒業後もしっかりと、修業に励んでいたことがわかる。
それにこの説明会を聞いてから、みんなに会うのが楽しみで、早くから集合場所でひとり待機していたのだから。イルカもまったく人の事は言えないのだが、その辺りは内緒にしておくことにしよう。
ナルトやみんなとの再会に、心がほんわかとする中で、最後の登場となったシカマルとキリが姿を現した。
そして、そんな二人を迎えるチョウジ達へのキリの対応に、イルカは目を丸くさせるしか無かった。
イルカ(キリ……お前……!!)
チョウジやいの達に会った途端、ふわりと微笑んで返答したキリに、信じられないという驚きと、それ以上に喜びが湧きあがる。