• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第66章 別々の道







カカシ「あの時シカクさん、キリ盗られかけてましたよね」

シカク「ああ、あのたぬきジジイ。油断も隙もねぇ」


まさに鶴の一声といえるヒアシの発言。

そこからは、御付きの人物と和やかな会話が広げられていたのだが。


「そうだな、また家に来るように誘ってみよう」と、声を和らげたヒアシ。

それに同意する御付き。

「今度はもう少し長く滞在してもらおう」と告げたヒアシ。

それを快諾する御付き。


この辺りまでは、まだ良かった。

そして、ヒアシたちの内輪での会話が始まり、シカクら他の連中は会議内容に戻り、本題を進めようとする。


『少々脱線してしまったので、話をもとに戻しましょう』


「ヒナタやハナビとも仲が良く、最初は良く思っていなかった日向家の人間とも、随分打ち解けたな」と話すヒアシ達の会話にそうかそうかと耳を傾けながら、シカクは本題について考察を再開させる。

『では、先ほどの問題についてですがーー』


「密偵や反逆の可能性を案じているのなら、いっそキリを日向家で預かればいいのではないか」と、提案するヒアシ。

それを快諾する御付き。


シカク(そうかそう……ん?)


「キリも聡い子であるから、この日向家にいて、おいそれと悪巧みをすることは出来ないだろう」と告げるヒアシ。

それに同意する御付き。


シカク(……おいおい、何言ってやがんだ)


「キリは身寄りがいない。ならばキリは今後日向として生き、我々が責任を持って、キリを預かるのが最適ではないか」と結論を出すヒアシ。

「まったくその通りだ」と快諾する御付き。


「よし、そうと決まれば」と、ヒアシはカカシを挟んで隣にいる綱手に、声をかける。


ヒアシ「綱手殿、キリは我々が日向家にてーー」

シカク「こんっのたぬきジジイが! ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp