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ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第61章 相性最悪





シカ(おい、まじかよ)


ナルト(影分身)が腹部を貫かれ、キリが気絶するに至るまで、およそ十数秒。

その十数秒の間に変わりすぎた戦況に、取り残される一同。



サクラ「ナ、ナルト! あんたどうしてくれんのよ!?」

ナルト「お、俺のせいじゃねぇって、ば……よ」


そう言いながら、ちらりと動かぬキリを見て、ナルトは語尾を弱めた。


ナルト「……や、やっぱり俺のせい?」

サクラ「あんた以外原因がないぐらいにあんたのせいよ!!」


うっとナルトが言葉を詰まらせていると、シカクの怒号が飛んだ。


シカク「シカマル! お前何ぼけっとしてんだ!!」


シカ「!!」


これ幸いと、対峙していた敵がキリの方へと駆けていくのを見て、シカマルは慌ててその後を追った。


シカ「くっ……!」


後ろから飛び込むように、敵の腰もとにタックルをしたシカマルが、敵ともつれ合いながら地面を転がった。

上になり下になりを何度か繰り返し、敵と距離をとったシカマルは、キリを庇うようにして立ち上がる。


シカ「キリ! 目覚ませ! キリ!!」


視線だけを後ろを送ってみるが、キリからの反応は見られない。


シカ(くそっ駄目か)


キンキンと敵のクナイと重なり合って、シカマルは少しずつ後退する。


シカ(やべぇっ)


先ほどまでの戦いでも、接戦だった。

いつやられても、おかしくないような状態で戦っていたのに、今は後ろにキリがいる。


シカ(避けるとキリが危ねぇっ)

シカ「くそっ、キリ!!」


そんな敵の後ろで、術者がこちらへ向かってくるのを視界に捉える。

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